夜のカップ麺と夏休み

夜更しを許されたのは夏休みくらいだった。
9時には寝なさい、10時には寝なさい、と言われていたのが嘘のように。

かといって、夜まで必死になってやることなんて、何も無かったのだけど。
テレビを見て、マンガを読んで、ゲームをしていたら夜になっていた。

ちょっとお腹が減ったな、というときに、カップ麺を1つ拝借していた。
夏休みになると、箱買いしてくれたカップ麺。

インスタントラーメンよりも、どことなく高級感があって、できあがるまでの3分はずっと時計を眺めていた。

真夜中に食べるカップ麺は気持ちをホッとさせてくれる。

大人になると、好きなように買い物をして、好きなモノを食べられるように。
後ろめたさがあったとしても、お金を出せばカップ麺が食べられる。

お湯を注いで3分。時計を眺めることもなくなっていた。「オッケーグーグル、タイマー3分」と言えばいい。

カップ麺へのワクワク感は無くなっていた。

食べることへの意識が消極的になったのはいつからだろう。
何を食べるか、よりも、誰と食べるか、を気にするようになってきた。

今日は深夜まで作業、休憩がてら食べたカップ麺は美味しかった。
暑い夏の夜に食べるカップ麺、ふとした瞬間に小学生の頃の思いが蘇ってくるものだ。