2020年11月10日 重箱の隅、カセグーン、西へ

基準がどこにあるのかは人それぞれで、高いレベルの人がいれば、低いレベルの人もいる。
育ってきた環境が違うから、で片付けてしまいがちだけど、案外重要なことだと思う。

イベントで裏側を見るのもそのひとつ。安くない参加費を払ってきてもらっているなら、ぐっとレベルを上げて提供したい。というもの。

個人事業主としても働くようになってから、考え方が大きく変わった。
会社員のときは出費を減らすことばかり考えていたけれど、会社員+個人事業主になったら、どれだけ稼げば良いかを気にするようになった。

イベントをするときも、参加費、交通費以外に、仮にその時間分の作業をしたらいくらになるか。
例えば8時間あれば、25,000円くらい稼げるかもしれない。とすれば、価値提供のハードルはぐっとあがる。サラリーマンメインのイベントと、個人事業主メインのイベントでは、倍くらいの単価差がでてしまう。

思ってみれば、岡山の美作でやったキャンプがスタートだった。いつも以上のコストとリソースをぶっこんで、何重にも案と保険を用意して、寝る時間さえ無視しながら突っ走っていた。

それでもまだまだ不満がある。主催者側に不満がるということは、参加者側にも不満があるだろうし、仮にそれがカバーできているとすれば、前に立ってくれている人のお陰。
ただそれは、本来の価値提供じゃなく、ただの甘えに過ぎないから。

仕事でも同じようなことを思う。
ギチギチに詰められて、会社に行くのが嫌になって、夜も眠れない日があったけれど、そのお陰でずいぶんと成長させてもらった。

そのやり方自体は褒められたものじゃないし、おかしいと思うけれど。結果として残ったものは、細かなところまで気配りしなきゃいけないと思わせるだけの経験値だった。

そのレベルに満たないものを見るともどかしくなるし、ぶっ飛ばしてやりたくなる。
心の矢印はどこを向いているのか。立ち止まってじっくり考えておきたい。

*

そうやって過去のことを振り返っていると、スマホが1年前を教えてくれる。
1年前は関西のデザイナーさんたちが名古屋でイベントをしてくれた日。

今でも仲良くお付き合いしてくださっているけれど。このときに学んだ気持ちってどれくらい継続できているだろうか。
イベントに参加して満足していないだろうか。成長が遅いのは手を動かしていないからじゃないだろうか。

なんて反省するのにはぴったりのタイミング。あの頃の気持ちと、今の気持ちを比較すると、あの頃のほうが頑張っていた。

もっとキラキラしていた。やりたいことがたくさんあって、それに向かって必死だったな。
ここらでスイッチを入れ直さないと。またフラットで平坦な道をとぼとぼ歩くことになってしまう。

*

行動しようと決めて、一歩踏み出すと自分の周りの流れががらりと変わる。
最後の1コマの予約が取れたり、おトクな割引を見つけたり。

動きやすい環境がどんどん構築されていく。あちこちから仕事の話をもらうこともある。

とりあえずは週末、西の方へ攻めよう。最近は東京方面じゃなくて関西、中国、九州方面がアツい。

我慢している場合じゃなくて。うまくパズルが組み合わさっていくなら、この波に乗るしかない。
勢いよく飛び出していこうと思う。

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